18年中元ギフト
 商戦本番、店頭ピーク今週末から
   全体市場、油とも厳しい状況に
 オリーブ油の品揃え強化で活路
   中元ギフト商戦が本番を迎えている。店頭ピークは今週の土日と来週末となる見通し。市場全体の縮小傾向に変わりなく、若年層の贈答習慣も薄れる一方。 60代以上のシニア世代を顧客とする中、逆に言えば、流通、メーカーとも40代以下の世代を取り込めば、新規顧客として売上げの拡大が期待できる。近年、自家需要の創出がその一翼を担うものとして、流通側のターゲットに。インスタ映え・フォトジェニックをキーワードに据え、若年層への話題提供で、新たな需要の掘り起こしを狙っている。食用油・調味料ギフトについては、実用性への高い評価を根底に置きながら、ここ数年は、こだわりや高級感を前面に打ち出したオリーブオイルの人気が定着。今中元でも日清オイリオグループがギフト専用のオリーブオイル商品を新発売するなど、市場活性化への取り組みを積極的に推進している。
 中元、歳暮とも贈答件数、贈答世帯率、そして金額と、市場の縮小傾向に歯止めがかからない。調査会社の調べによると、昨年歳暮期の市場動向について金額、贈答件数とも前年比94%と低調。平均単価、贈答世帯率も前年実績に及ばなかったという。贈答世帯率を世代別で見ると、6070代、50代のシニア世代の贈答率は高い水準を維持するも、40代以下は低下傾向にあり、若年層へのアピールが流通、メーカーの抱える大きな課題であることがうかがえる。こうした若年世代に対して、ギフト市場の存在感をアピールする一つの手段となっているのが自家需要への取り組み。「自分へのご褒美」をテーマとする売り場、品揃えを強化する中で、とくに今年はインスタ映え、フォトジェニックといったキーワードを並べ、若年層をターゲットにした新たな顧客、需要の掘り起こしに努めている。
 商品的には、定番であるビール、素麺などの乾麺、飲料といった夏ギフトが売れ筋予想の上位に並ぶ中、ここ数年は洋菓子がトップの地位を確立。こうした流れを強く意識した商品展開の1例では、大丸松坂屋が「おいしい&フォトジェニック」をテーマに、ピアノの鍵盤をあしらった「ジャズ羊羹classic」、見た目がスイカの「すいかパン」などを提案し、話題を集めている。
 厳しい状況が続く食用油・調味料ギフトについては、昨年歳暮期もその流れを止めることはできず、金額、件数とも一割近い落ち込みとなった模様。とくに、油のみのギフトは一割を超える減少となったようだ。一方で、各社とも活路を見出しているのが家庭用で人気のオリーブオイルや健康訴求で好調が続くアマニ油などのサプリ的オイル。オリーブオイルギフト、さらにはアマニ油や調味料を詰め合わせたギフトは好調とされ、この分野の売上げは前年を2割ほど上回って着地したとしている。
 オリーブオイルへの品揃えシフトが一段と進む中、日清オイリオグループは人気の「ボスコオリーブオイルギフト」に加え、ギフト専用の「Oliva d OilliOエキストラバージンオリーブオイル」を中心に詰め合わせた食卓に輝きと彩りをそえる美しきオリーブオイルギフトを投入。また、ボスコギフト限定パッケージのヘルシーオイル「ヘルシーリセッタ」や「日清べに花油」を詰め合わせた特別感を高めた「ボスコバラエティギフト」など、オリーブオイル関連ギフトをバラエティ豊かに多数取り揃えた。
 味の素AGFもオリーブオイルを詰め合わせたギフトセットを強化。「オリーブオイルエクストラバージン・プレミアム〈フルーティア〉ギフト」のほか、健康志向の減塩調味料やアマニ油など健康オイルギフトを拡充している。昭和産業は「おいしさと健康への願いを込めて」。W。Wをテーマに、「エクストラバージンオリーブオイルセット」を品揃え。スペイン産のオリーブオイルを国内充填、コールドプレス製法で作った一番搾りの新鮮なエクストラバージンオリーブオイルで、売上げアップを狙う。
 


J F