飼 料 原 料
   7〜9月渡しの「大豆粕」商談
  前回と比べ2500円高で決着
 後半はシカゴ軟化で上げ圧縮
   
   関東地区の配合飼料メーカー向け7〜9月渡し大豆粕商談は、前回の4〜6月渡しの平均決着価格からトン当たり2,500円高の同5万9,500円中心で決着した。商談の前半はシカゴ大豆ミール相場が高値圏にあったことから、前回比5,000円前後の値上げとなったが、6月以降の後半戦ではシカゴが4月と比べ一割強下落したため、飼料メーカー側から見ると買い下がっていく展開に。5月には、中国ミールの競争力が高まる局面も見られ、安値の中国産に下押しされる場面もあったという。
  製油メーカー筋によると、商談は6月22日にほぼ終了。為替が1ドル=110円前後と落ち着いていたことから、上値、下値の価格差は「シカゴ大豆ミール相場の影響によるところが大きかった」(製油筋)と総括。加えて、商談中盤においては、安値の中国ミールに足を引っ張られる場面もあったという。シカゴ大豆ミール相場は13月期、アルゼンチンの乾燥天候による大豆の減産懸念から期近で400ドル前後まで高騰。ミールバリューも70%超えまで上昇し、46月渡しの大豆粕価格を大きく引き上げた。4月入り後も、アルゼンチンの大豆減産懸念がシカゴを支援する構図は変わらず、今商談の序盤戦は、前回をさらに5,000円前後上回る高値での成約でスタートした。
 一方で、5月のゴールデンウィーク明け後は、安値の中国産ミールの影響を受けて下振れ。中国では大豆粕価格の上昇などで養豚のマージンが悪化したことから、飼料の給餌を抑制するため、豚のと畜を早める動きがあったという。また、豚肉自体の需要もやや停滞したとされ、このため、同国の大豆粕在庫に余剰感が生まれ、中国ミールの安値オファーにつながったとしている。
 6月入り後は、米中貿易摩擦の激化でシカゴ大豆が急落。米トランプ政権が現地6月15日、知的財産権の侵害に対抗するため、制裁関税を発動すると発表。中国も報復関税を課すと応じたことを受け、当日のシカゴ大豆は7月きりで905・50セントまで値を下げた。その後も、米中貿易戦争による中国の米国産大豆の輸入減退懸念が大きな圧迫要因となる中、順調な生育状況も加わり、シカゴ大豆は6月後半にかけて9ドル割れに下落した。ミール相場も追随し、期近は330ドル台まで軟化。4月半ばと比べ1割強の下落となった。
 こうしたシカゴ大豆ミール安を背景に、商談終盤は下げ足を早める格好に。実際、7月渡しの単飼・醸造用大豆粕価格は、前月から1,500円の値下がりとなった。結局、今商談は序盤と終盤で大きな価格差がつく形となり、最終的な平均決着価格は前回から2,500円高と値上げ幅を圧縮し、5万9,500円中心で終局を迎えた。
 一方で、7〜9月の菜種粕商談については、先週後半にかけて進捗。平均成約価格は前回から2,000円2,300円高の4万2,700円中心で決着した。カナダ菜種の高止まりを受けて、製油各社の菜種搾油採算は79月、さらに悪化する見通し。大豆粕レシオは72%前後で、製油側としては厳しい菜種搾油環境に理解を得た格好となった。
 



  搾 油 原 料