ヤ シ 油
   新穀大豆の作付面積は8,956万Aに
  3月の意向面積若干上回る
 天候相場も米中貿易摩擦次第か
   
   米農務省が6月29日に発表した作付面積および四4半期在庫報告によると、大豆に関しては作付がほぼ予想通りだったものの、3月の意向面積を上回ったこと、さらに在庫が事前予想を上回ったため、相場に対しては弱気な数字となった。作付面積は8956万エーカーで事前予想(8,969万エーカー)並みも意向面積をわずかに上回った。4半期在庫は12億2,200万ブッシェルで、事前予想(12億400万ブッシェル)を上回り、前年同期との比較でも27%増となった。当日のシカゴ相場は、この農務省報告に加え、引き続き米中貿易摩擦への懸念が圧迫要因となり、続落した。7月きりは前日比2・75セント安の858・50セント。新穀11月きりは3・50セント安の880・00セントで引けた。1方、コーンについては作付面積、4半期在庫とも事前予想を上回り、弱材料に。ただ、当日の相場は高温乾燥懸念がより強材料視され、反発に転じた。
 18年産の米国大豆作付面積は8,955万7,000エーカー。事前予想の平均である8,969万エーカー(予想レンジ8910万〜9070万エーカー)とほぼ同水準だった。前年実績(9014万エーカー)並み(0・6%減)で、3月の意向面積(8,898万2,000エーカー)との比較でも微増(0・6%増)にとどまった。4半期在庫(6月1日時点)は12億2,200万ブッシェルで、事前予想の平均12億400万ブッシェル(予想レンジ11億1,500万〜13億500万ブッシェル)を上回った。前年同期(9億6,600万ブッシェル)との比較でも26・5%の大幅増に。当日のシカゴ相場は、作付面積が3月の意向面積をわずかではあるが上回ったこと、また、四半期在庫が予想を上回る水準になったことが弱材料となった。さらに、米中貿易摩擦の激化が引き続き圧迫要因となり、続落した。
 シカゴ大豆相場は、米中貿易摩擦をめぐって6月全般に弱基調。さらに、生育に良好な天候が続いていることも手伝って9ドル割れに急落している。トランプ政権は7月6日から、知的財産権侵害を理由とした中国への制裁関税を段階的に発動する方針。一方で中国政府も報復措置として、同規模の米国産品に25%の関税を上乗せする構えで、貿易摩擦のヒートアップが大豆相場の大きな弱材料となっている。
 コーンの作付面積は8,912万8,000エーカー。事前予想の平均である8,856万エーカー(予想レンジ8,760万〜9,044万エーカー)を若干上回った。前年実績(9,017万エーカー)との比較では1・2%減、3月の意向面積(8,802万6,000エーカー)は1・3%上回った。4半期在庫は53億600万ブッシェルで、事前予想の平均52億6,800万ブッシェル(同50億400万〜55億ブッシェル)をやや上回った。前年同期(52億2,900万ブッシェル)との比較でも1・5%増となり、6月時点の在庫としては、1988年以降で最大となった。
 作付け、四半期在庫とも事前予想を上回る水準となったことは、当日の相場には弱材料。一方でこの日は、米コーンベルトの1部で高温乾燥天候となっていることがより強気に働き、反発。7月きりは5・25セント高の350・25セント。新穀12月きりも5・25セント高の371・25セントで引けた。
 今週は米国の独立記念日による休場を控え、様子見感が強まりそう。今後は改めて米中西部の天候動向に一喜一憂する展開となることは間違いない。コーンについては7月、生育に重要な影響を及ぼす受粉期となる。一部地域の高温乾燥天候の行方が注目される。
 



  2018年通関