マレーシアのパーム油相場
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   マレーシアのパーム油相場は、今週も地合いの弱さは変わらず。輸出需要が低迷していることに加え、今後の増産観測が上値を抑えている。足下の6月の生産に関しては、ラマダンの影響による作業効率の低下から前月を13%下回る132万トンにとどまったとの予想が出ているが、7月以降は増産がハイペースで進むとの見方。このまま輸出需要が伸び悩むようだと、先物相場は瞬間的でも2,100リンギ近辺まで落ちる可能性を指摘する向きもある。原油高は下支えするも、外部要因ではシカゴ大豆・大豆の軟化も圧迫要因に。現地4日の先物相場は前日比15リンギ安の2,298リンギ。一週間ぶりに2.300リンギを割り込んだ。FOB価格はRBDパーム油で10~12月積み590ドル前後で推移している。
 輸出需要の伸び悩みが弱気なパーム油相場の最大要因。6月の後半に先物相場は2,238リンギまで下げ、約2年ぶりの安値圏に沈んだ。その後、安値拾いの買いや原油高に支えられる場面が見られ、現状は2,300リンギ台を回復するも、4日は再び、一時2,292リンギまで下落した。
 SGSによると、6月のマレーシア・パーム油輸出量は105万8,832トンで前月(119万9,876トン)と比べ11・8%減となった。主な国別では中国が17万8,080トン(前月19万903トン)、EUが24万4329トン(同28万563トン)、インドが12万4,100トン(同9万1,920トン)、パキスタンが5万2,600トン(同10万2,400トン)、米国が6万3,580トン(同7万4,500トン)など。
 AmSpec社によると、107万3,224トンで同(119万6,805トン)比10・3%減。
 さらに、弱材料として捉えられているのが今後の生産増加観測。6月の生産量に関しては、ラマダン期にあったため、生産効率が悪化し、5月の生産を下回っているとの見方。実際、SPOMAは6月のマレー半島南部におけるパーム原油生産量が前月比16・33%減になっていると発表しており、足下の相場の下支え要因とはなっている。
 一方で、7月以降は大きく生産を伸ばしてくるとの予想で、今月の生産量は200万トン近辺まで増産するとの見方も出ている。先月後半にインドネシアで開催されたセミナーにおいて、著名なアナリストであるドラブ・ミストリ氏は、ラマダン期が終わり、今後8〜10月にかけて本格的な増産期に入るが、このまま輸出需要が低調に推移するようだと在庫がさらに積み上がることから、先物相場は2100リンギまで下落する可能性があることを示唆した。
 米中貿易摩擦の行方に不透明感が漂うが、互いに報復関税合戦となれば、中国の米国大豆の輸入が減退し、パーム油の需要が増加するというシナリオも考えられなくはない。また、直近の強材料としては、米国のイラン制裁を受けた原油高が挙げられる。3日の米国WTIは1時、2014年以来、約3年半ぶりに1バレル=75ドルを突破した。
 今後の相場動向については、来週10日発表予定の6月のマレーシア・パーム油需給統計待ち。ここで6月の生産量が前月を下回っていれば、下支え要因にはなる。一方で、7月以降の生産量が予想通りに増加してくるようだと、現状のレベルからの下押しが予想されるところ。需給の緩和が一層明確化した段階で、瞬間的でも2,100リンギ近辺まで下落する可能性が強い。
 


不二製油グループ本社