不二製油グループ本社
   豪州のチョコレート製造企業買収
 既存油脂事業とのシナジー期待
   
   不二製油グループ本社(大阪市北区・清水洋史)は5日、オーストラリアにおける業務用チョコレート製造企業であるINDUSTRIAL FOOD SERVICE PTY. LTD.(以下、 IFS社)の全株式を取得した、と発表した。
 株式取得の理由 について、同社では「当社グループは、中期経営計画『Towards a Further Leap 2020』の基本方針のひとつである「コアコンピタンスの強化」においてチョコレート事業の拡大・発展を目指している。 オーストラリア市場は人口約2500万人と他のアジア・オセアニア諸国と比して人口は少ないものの、高い一人当たりGDPを有することから最終製品単価が高いこと、古くからの欧州文化浸透によりチョコレート菓子・パン・ケーキ等が国民食として根付いていることから、チョコレート消費量もアジア・オセアニア諸国では突出して高く、業務用チョコレート市場としてはアジア・オセアニア諸国域内では4番目の規模であることから市場として高い魅力を有している。 また、本年7月から施行されるオーストラリア消費者関連法の新規定において、大部分の製造食品にオーストラリアで製造された原料の使用比率を記載することが義務付けられることから、BtoCメーカーに対して、オーストラリア産チョコレートを同国で製造・供給できることは大きな強みとなる」と説明。
 さらに、「オーストラリアは健康意識と環境配慮先進国であることから、当社グループが目指すトレーサブルで持続可能なパーム油、特に当社の合弁会社であるUNIFJI社で製造する高品質なパーム油の需要が見込まれる市場であり、当社グループの既存油脂事業とのシナジーが期待できることなども総合的に加味し株式取得に至ったもの」としている。
 同社では「今後、当社グループが得意とするチョコレートの機能を向上させるための油脂技術の導入や原料調達面の共通化によるIFS社の強化と並行して当社グループが有する他の製品群の投入などを通じオーストラリア市場の幅広い顧客に対して、当社グループ製品を販売していくことを目指していく。当社は、株式取得後もIFS社を熟知する現経営陣による経営体制を維持し、当社グループのシナジーを最大化することに努める」と強調している。
INDUSTRIAL FOOD SERVICE PTY. LTD.の概要は次のとおり。
▽社名=INDUSTRIAL FOOD SERVICE PTY. LTD.
▽所在地=Bayswater, Victoria, Australia
▽設立 2002年▽代表者 Andrew Elli
▽純資産=4・1百万豪ドル(2017年6月期)
▽事業内容=業務用チョコレートの開発・製造・販売
▽従業員数=43人
▽売上高=29・8百万豪ドル(2017年6月期)
▽売上高目標=51百万豪ドル(2021年6月期)。
なお、同概要は発表時点での予定であり今後変更されることがあるとしている。
また、今期の業績に与える影響について、同社では「同件による当期連結業績への影響は軽微」との見解。
 


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