米 国 牛 脂
   米国内外のBDF需要活発化  
  工業用BF級は720トンに上昇 
  と畜堅調で供給潤沢も独歩高に
   
   米国牛脂相場が6〜7月と値を上げている。「国内外のバイオディーゼル(BDF)向け需要が好調に推移している」(トレーダー筋)ことがその背景という。米国内の牛と畜頭数増加で潤沢な供給が続いているものの、西海岸積み工業用BF(ブリチャブル・ファンシー)級は先週後半段階で、FOB720ドルまで高騰している。5月につけた直近最安値の650ドルと比べ1割強値上がりしている。シカゴ大豆の急落をはじめ、世界的に油脂原料、油脂相場が軟化する中、米国牛脂は独歩高の様相。現地筋も「BDF向けの牛脂買い付けは非常に好調」としており、相場は当 、高止まりしそうだ。
 米国の牛と畜は依然として堅調な動き。世界的に景気は良好で食肉需要も好調に推移。このため、米国の牛と畜頭数、牛肉生産 は前年を上回って推移している。
  米農務省によると、6月1日現在の米国牛飼養頭数は1,160万頭で、前年同期比4%増。7月1〜7日の週の米国牛と畜頭数は56・2万頭(前週64・6万頭)で前年同期の54・7万頭を2・7%上回っている。米国内の牛脂の供給が潤沢に推移していることは間違いない。また、同期間の豚と畜頭数も198・8万頭(前週223・9万頭)で同187・7万頭を5・9%を上回っている。
 5月までの相場は、こうした供給増に押され、地合いの弱さが目立っていたが、6月になると1気に反転。西海岸積みは5月の650ドルを底に、6月が690ドル、7月入り後は720ドルまで高騰している。この2カ月で約13%の上昇を見ている要因について「石油メジャーを中心としたエネルギー業界による旺盛なBDF向けの牛脂買い付けによるもの」(トレーダー筋)としている。これは、米国だけでなく、欧州においても同様といい、「北米から欧州向けの牛脂輸出が今後、より一層活発になるものと考えられる」(同)という。
 現地の関係者は、BDF向けが非常に好調なことから、大豆をはじめ、他の油脂原料、油脂相場が全 安となる中も、強気の姿勢を崩していないとのこと。供給は今後も潤沢な状況が見込まれ、競合するマレーシアのパームステアリンの地合いも弱いが、米国牛脂相場は現状、独歩高の様相を呈している。
 現地7月13日現在の北米西海岸積み牛脂のグレード 相場(トン当たりFOB)と日本での岸着価格(キロ当たり/為替レートは1米ドル=112円50銭、5月14日は109・55円)は次のとおり。▽
TW(トップ・ホワイト)級
770ドル(5月14日700ドル)、岸着=110円06銭(5月14日99円56銭)
EXF(エクストラ・ファンシー)級
750ドル(同680ドル)、岸着=107円75銭(同97円31銭)
BF級
720ドル(同650ドル)、岸着=104円28銭(同93円93銭)
YG(イエロー・グリース)級
  535ドル(同475ドル)、岸着=82円91銭(同74円24銭)
 



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