J−オイルミルズ
   複合型プレゼンテーション施設
  「おいしさデザイン工房」
  得意先と共に創造生む気づきの場

 
   Jーオイルミルズ (東京都中央区・八馬史尚社長)は9日、東京・中央区8丁堀駅近くに、キッチン・ベーカリー・オフィス機能を備えた複合型プレゼンテーション施設「おいしさデザイン工房」を開設。それに伴い13日にメディア向け内覧会を行った。
 この「おいしさデザイン工房」は、同社が第5期中期経営計画の柱として掲げる「『あぶら』を究めて、心動かすおいしさを創造する『おいしさデザイン企業』」を目指すための活動拠点としている。
 機能としては、東京・6本木を拠点とする製菓・製パン向けアプリケーションを開発するテクニカルアドバイザリーセンター(TAC)の機能を移転したほか、聖路加本社にある顧客向けプレゼンテーション機能を兼ね備えており、
①食品App開発
②評価技術/素材開発
③技術/製品開発
④顧客対応部門「おいしさデザイン工房」の4つの部門を合わせた総称が「フードデザインセンター」という位置づけ。
 この「おいしさデザイン工房」では、同社が今まで培ってきた知見やノウハウをもとに「あぶら」が持つ価値・可能性を拡張して、さまざまな付加価値機能(揚げ物料理の価値、調理価値、健康価値、調味価値)を徹底的に追及していく意向だ。
 さらに、油・スターチ・マーガリン・粉末油脂などの製品や素材を組み合わせた試作開発を進め、新しいおいしさを社内外に発信する役目も担う。
 内覧会に先駆けて執行役員フードデザインセンター長の渡辺健市氏が同施設のコンセプトを次のように説明した。
 「おいしさは五味で構成されていると表現される。油は五味に影響するものなのかといわれそうだが、油で調理することで料理はおいしくなる。調理によりうまれるおいしさに、当然、油が作用しているからだ。少し前に『美味得徳』という油を発売したが、これは調理しておいしくなる、油が変化して美味しくなることを捉えて解明しながらつくった油だ。おいしさの要素である香り、食感についても油は関係している。そうした油なりのおいしさを追及するため、この施設では商品の開発において、フレーバーの開発者、テクスチャーの研究者、乳化の研究者などさまざまなジャンルの担当者が集まり、おいしさをサイエンス的に解明し、その後はそのおいしさをどう顧客に伝えていくのかに取り組んでいく。それが製油メーカーとしておいしさをデザインしていくということにつながる」
  家庭用の調理器具から幅広い業態のプロが使用する厨房機器を揃えたフロア全体の 積は約760㎡。プレゼンキッチン、デモンストレーションコーナー、テストベーカリー、テストキッチン、フォトキッチンスタジオ、プレゼンテーション&カフェコーナーで構成。
 具体的な取り組みについて、家庭用向けにはオリーブオイルの新しい食べ方、日本人の食事に合った使い方を模索し、オリーブオイルの魅力と食べる楽しさを提案。業務用の外食については人手不足に対応しながらより本格的なおいしさ実現に貢献する製品を開発。中食に対しては風味・食感における経時変化を抑え、シズル感をアップさせるなど出来立てのおいしさを届ける提案を進める。加工用に対してはそれぞれの加工プロセスや求められるおいしさに合った独自素材の提供をしていく。製菓・製パン向けにはオリジナリティの高いマーガリンとスターチのコラボによるユニークなアプリケーション開発に努めていく。
 こうした取り組みは「得意先様とともに創っていく活動で、得意先様と新しい気づきや発想につながるきっかけが生まれる雰囲気づくりもしていきたい。近年のトレンドから、さまざまな要望が高まる中で、自社製品はもちろんのこと、場合によっては社外の技術も取り込み組み合わせることで、得意先様に最適なソリューションを探していく」とし、8月から同社の営業担当者を じて幅広い得意先を受け入れていく。
 なお、同施設内にはほかの離れた拠点との会議が可能なTⅤ会議システムを設置し、災害時にはBCP拠点として機能する施設としても活用していく。
所在地:東京都中央区8丁堀1107、TMG8丁堀ビル3階。
 


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