オリーブ油
   イタリア主産地霜害で減産懸念 
  新穀生産20万トン割れの見方
 天候良好でスペインは増産予想
     
   イタリアのオリーブオイル生産に減産懸念が生じている。主力産地のプーリア地方において、今年の1〜3月にオリーブの木が霜害に見舞われたため。実をつけない木や、つけても小ぶりのままで生育に問題が起こっているとのことだ。海側の地域は大きな被害には至っていないというが、現段階で現地筋は、18年産の生産 が再び20万トンを割り込むとの見方を示している。
 一方で、スペイン産はここまで順調に推移。今後の天候に問題がなければ150万トン近辺まで増産することが期待されている。
 16年産が18万トン前後の生産量にとどまり、大幅な価格高騰を招いたイタリアのオリーブオイル。17年は30万トンに回復し、落ち着きを取り戻したものの、今クロップは再び大幅減産の可能性が色濃くなっている。これは、同国の生産 の約半分を占める主産地のプーリア地方で霜害に見舞われたことによるもの。同地域では1月、3月に霜害があったとされ、3月には気温がマイナス11℃まで低下したという。 通常、春から夏にかけて、オリーブの木には花が咲き、そして実がなるのだが、「今年は実がつかない木があったり、実がなっても小さいまま」(トレーダー筋)といい、どうやら生育に問題が生じているものと見られている。
 霜害は内陸部が中心で、海側は大きな被害は免れた模様だが、現段階で18年産の生産量は20万トンを割り込むとの見方が浮上。もちろん、まだ不透明感は強いが、現地筋は18万〜20万トンにとどまると見る向きが大勢となっているようだ。仮に18万トンまで減産すれば、価格急騰を引き起こした16年産と同程度の水準まで落ち込むことになる。
 一方、スペインの状況はここまで良好に推移。このままいけば18年産の生産量は前年の130万トンを上回る150万トン近辺まで拡大する見 し。今後の天候等に問題がなければ「場合によっては160万〜170万トン辺りまでのプラスアルファも見込まれる」(同)としている。
 現地相場は現状、両国とも大きな動きは見られていない。イタリアの減産をスペインの増産で、ある程度は補えそうだが、今年はギリシャやチュニジアなど周辺国も減産しそうで、2年前のような価格高騰が起こりかねない状況も予想される。欧州勢の長い夏休みが明け、9月入り後にイタリアの減産がさらに現実味を増してきた段階で、相場は上昇に転じる可能性が指摘されている。
6月のオリーブ油輸入 5037トンに
前年比5%増、EV単価6%安

財務省が7月27日に発表した今年6月分の輸入 関実績によると、当月の「オリーブ油」輸入量 は5037トン(1トン未満4捨5入、以下同)となり、前年同月比4・7%増となった。
 内訳は、エキストラバージン(EV)が3,567トンで同7・5%増、ピュアが1,290トンで同0・4%減。その他分 油の輸入 は180トンとなっている。
 1〜6月累計ではEVが1万9,801トンで前年同期比0・8%減、ピュアが6,982トンで同4・2%増。その他分 油803トンを含めた合計では2万7,585トンとなり、同0・4%減とほぼ前年並みに戻している。
当月の輸入金額はEVが23億3,269万1,000円、キロ当たり輸入単価は654円で前年同月比6・0%(42円)の値下がり。ピュアも6億6,422万5,000円、同単価は515円で同2・8%(15円)の安値となっている。前月との比較ではEVが2円、ピュアが30円いずれも値を下げている。
17年産の回復で現地相場は下落後、現状は横ばいで推移している。
 


  築野食品工業