ヤシ油相場
   ロッテ相場900ドル台下げ止まるか
  大豆やパーム油も底打ちで
 4〜6月の比コプラ生産好調
     
   ヤシ油相場は、8月入り後も引き続き地合いの弱い展開。フィリピン・コプラ生産が4月以降、前年同月からいずれも二ケタ増に回復していることに加え、パーム核油安が下押し要因となっている。ロッテルダム相場は5月に1,000ドルを割り込んで以降、右肩下がりで推移、一時は900ドル台前半まで値を下げた。ただ、「現地のコプラ供給は以前ほどの潤沢さが解消されてきた模様」(トレーダー筋)で、オレオケミカル需要自体は世界的に堅調なことから、「下げ止まる気配も見えてきている」(同)という。急落したシカゴ大豆もここにきて値を戻しており、底打ち感も漂い始めてきた。
 昨年秋口までのヤシ油相場は、パーム核油とともに一昨年のエルニーニョによる減産を背景に高止まりしていた。しかし、その後は、フィリピンのコプラ、マレーシアのパーム核油とも生産回復観測が台頭したことから、年明け以降はいずれも軟調な展開に。今年の生産に問題がなく、実際に4月以降のコプラ生産は前年同月と比べ4月が32%、5月が13%、6月が22%増といずれも前年を大きく上回っている。
 今年のコプラ増産が確実視され、相場が下げ基調に入った中、欧州向けのBDF需要の減退を受け、春先にかけてコプラディーラーが売り急いだことも相場の下げを呼んだという。一方で、世界的にオレオケミカル需要が堅調なことは下支え要因。ここにきて、「フィリピン現地のコプラには、一時顕著だった過剰感が払拭されてきており、下げ止まりの気配も見受けられる」(トレーダー筋)との見方が浮上してきている。
 マレーシアのパーム油・パーム核油、フィリピンのコプラとも今後、さらに増産基調を強めるもの見られるが、急落したシカゴ大豆も底上げされてきており、パーム油もマレーシアの先物は2100リンギで底打ち感も出ている。パーム油・パーム核油が「少しでも上がれば、ヤシ油も反転することは間違いない」(同)と指摘している。
 ィリピンのコプラ生産量は1月が21万1,769トンで前年同月(29万8,741トン)と比べ29%減、2月が13万458トンで同(19万3,509トン)比33%減、3月が21万1,474トンで同(21万3,254トン)比1%減、4月が21万6,248トンで同(16万3,369トン)比32%増、5月が19万2,688トンで同(17万75トン)比13%増、6月が19万6,143トンで同(16万223トン)比22%増。1〜6月累計では115万8780トンで前年同期(119万9,170トン)比3%減となった。過去5年平均(116万800トン)並みで推移。
 一方、ヤシ油の輸出 は1月が8万3,7573トンで前年同月(14万2,042トン)比41%減、2月が3万5,744トンで同(7万2,442トン)比51%減、3月が8万2,847トンで同(8万4,355トン)比2%減、4月が8万4,828トンで同(5万7,530トン)比47%増、5月が6万8,968トンで同(5万7,160トン)比21%増、6月が7万375トンで同(5万2,277トン)比35%増。1〜6月累計では42万6,335トンとなり、前年同期(46万5,806トン)比8%減。過去5年平均(43万3, 962トン)との比較でも2%減となっている。
 


  日本植物油協会