日清オイリオグループ
   約3割の世帯が食用油を常備
 冷蔵庫に常備の食品・調味料調査
         
   日清オイリオグループの「生活科学研究課」は、社会環境や生活者の価値観の変化、それらに起因する生活習慣の動向などを調査し、情報を発信している。
 女性の就業者数は年々増加傾向にあり、総務省「労働力調査」によると、2017年は253万人、就業率は67・4%となっている(15〜64歳の統計)。また2016年には女性活躍推進法が全 施行されたことから女性の社会進出は今後も増え、人々のライフスタイルや食生活はますます多様化していくと考えられる。
 そこで同社では、女性が管理・把握している冷蔵庫内の食品や調味料類の常備品について、世帯構造 に調査した。調査時期は2018年2月23〜25日。全国の20〜40代の女性にインターネットによる調査を実施した。サンプル数は656。
調査結果は次のとおり。
家庭の冷蔵庫に常備しているものは何か
主食(米・パン・麺)の「生米」は、「単身世帯」「夫婦のみ世帯(無職)」で高いものの、「夫婦のみ世帯(有職)」は低くなった。一方、「炊いた米」は「夫婦のみ世帯(有職)」で高いが、「夫婦のみ世帯(無職)」は低い。「食パン」は「夫婦と子世帯(有職)」で顕著に高い。「加工品(魚・肉)」は、どの項目も「単身世帯」が低く、「夫婦と子世帯(無職)」は高い。「加工品(乳・大豆・野菜)」はどの項目も「単身世帯」が低く、「夫婦のみ世帯(有職)」は「納豆」、「豆腐」、「ヨーグルト」が低かった。一方、「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」は5どの項目も高い傾向で、「梅干し」は 「夫婦と子世帯(無職)」で低かった。
 「調味料」は、多くの項目で「単身世帯」が低く、特に「焼肉のたれ」は顕著だった。「夫婦のみ世帯(有職)」は「ドレッシング」、「ソース」、「夫婦のみ世帯(無職)」は「めんつゆ」、「焼肉のたれ」が高く、「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」は「ケチャップ」、「味噌」、「焼肉のたれ」が高い。 世帯構造に関わらず「醤油」は約60%、「塩」は30%強が冷蔵庫に常備。
「 油脂類」の「バター」、「マーガリン」は、「単身世帯」が低く、「バター」は「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」、 「マーガリン」は「夫婦のみ世帯(無職)」と「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」で高い。また、「食用油」は、世帯構造に関わらず、約30%の世帯で冷蔵庫に常備されていた(同社では食用油の保存に関して、常温、暗所保存を推奨)。「粉類・その他」は、どの項目も「単身世帯」が低かった。1方で、「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」は「夫婦のみ世帯(有職、無職とも)」よりも高く、特に「夫婦と子世帯(有職)」の「小麦粉」、「パン粉」は顕著に高かった。
冷蔵庫に常備しているドレッシングの本数と種類は何か
「ドレッシング」の常備本数は、「夫婦と子世帯有職)」が平均2・0本(3本以上の割合31%)で最も多くなり、次いで「夫婦 のみ世帯(無職)」。常備している種類はどの世帯構造でも「分離液状ドレッシング」が高くなり、特に「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」で高かった。「乳化液状ドレッシング」は、「夫婦のみ世帯(無職)」、「夫婦と子世帯(有職)」、「ノンオイルドレッ シング」は「夫婦のみ世帯(有職、無職とも)」で高い。
冷蔵庫に常備している食用油の本数と種類は何か
「食用油」の常備本数はどの世帯構造もほぼ同じであるものの(約1・3本)、「夫婦のみ世帯(無職)」、「夫婦と子世帯( 有職)」で、3本以上の割合が10%強となった。常備している種類は、「単身世帯」以外で「サラダ油」が高く、特に「夫婦と子世帯(無職)」で高く、「単身世帯」は「オリーブオイル」、次いで「ごま油」。
常温保存できる食品を冷蔵庫で保存しているのはなぜか
冷蔵庫に保存する理由として、「粉物」、「食用油」は「一定の温度で保存したい」、「液体物(食用油以外)」は「新鮮な状態 がより長く続きそう」が最も高い。また、「粉物」は「虫などがつきにくい」、「乾燥させるため」、「液体物(食用油以外)」は「冷蔵庫に保存するものだから」が高いことが特徴。 「食用油」を世帯構造 にみると、どの世帯も「一定の温度で保存したい」が最も高い。「夫婦のみ世帯(無職)」と「夫婦と子世帯(有職)」は「新鮮な状態がより長く続きそう」、「夫婦と子世帯(無職)」は「新鮮な状態がより長く続きそう」「他に保存場所がない」。
開封後の調味料・油脂類は何を目安に管理・破棄しているか
調味料・油脂類の管理・廃棄は「使い切る」が約70%、「廃棄する」が約25%。管理・廃棄基準としては、「記載されている賞味期限」を目途にしている割合(「使い切る」と「廃棄」の合計人数が占める割合)が全体の約40%で最も高い。また、「味・におい・見た目の変化」で判断している割合も全体の約20%だった。「ドレッシング」を世帯構造 にみると、「使い切る」は「夫婦と子世帯(有職、無職とも)」が約75%で最も高く、「廃棄する」 は「夫婦のみ世帯(有職、無職とも)」が約35%。
今回の結果  
  食用油をはじめ、砂糖、塩、小麦粉など冷蔵庫で保存する必要がないものも、一定の割合が保存している様子から、生鮮食品以外でも「鮮度」や「衛生性」への意識が高まっていることが推測。「ドレッシング」の常備本数は、おいしさ重視タイプが多い夫婦と子世帯(有職)で最も多く、家族それぞれの好みの味を購入して楽しんでいる様子が伺えた。また、冷蔵庫に常備している「食用油」は、単身世帯で「オリーブオイル」や 「ごま油」が多く、加熱でも生食としても使用できる油を好んで使用しているものの、調理頻度の低さから冷蔵庫に入れて品質を保っているのでは、と推測。多くの食品が、開封後、一定期間で使い切ることを推奨しているが、約40%はパッケージに記載されている賞味期限を使用基準の目安としていた。味・におい・見た目で判断している人も約20%いることから、使用頻度の低いものは冷蔵庫に長期間保存されているのではないかと思われる。どんな食品も冷蔵庫で保存すれば安心だと思われがちだが、「粉物」はカビが発生する原因になったりするなど、安全・安心に使用するためには適切な方法・場所での保存が重要となる。
 
 今後は商品パッケージなどに、賞味期限だけでなく、保存期間や保存場所に関する具体的な表示の工夫などが必要と考えられる。
 



  Index