家庭用市場
   4〜6月金額前年並みで底堅い
   コメ油、アマニ油が大幅伸長
 ゴマ油、オリーブ油も堅調な動き
         
    今期4〜6月の家庭用食用油市場は、重量 ベースではやや前年同期を下回ったものの、金額は前年同期並みを堅持。前期から続く底堅いトレンドは変わっておらず、コメ油やアマニ油の大幅伸長、堅調な動きをキープするゴマ油やオリーブ油がマーケットを牽引している。ボリュームの大きいキャノーラ油の減少が重量ベースでの前年割れにつながっているが、そのキャノーラ油の購入単価は若干ではあるが引き上がっており、前期決算の大幅減益を受け、各社とも安定価格での販売に取り組んだ結果が見て取れる。
 大手製油メーカーによると、今第1四半期の市場動向は、食用油トータルで重量ベースは前年同期比98%と若干減となったものの、金額ベースは前年同期並みを維持した。カテゴリー では、主力のキャノーラ油が重量、金額とも95%と前年割れ。家庭用トップの日清オイリオグループがキャノーラ油での同質化競争からの脱却を掲げ、ヘルシーオフやナチュメイドの売りを強化していることのほか、コメ油やアマニ油などの伸長がキャノーラ油の減少に少なからず影響を与えているものと見られる。この10年で大きく数字を落としているレギュラーサラダ油は重量101%、金額99%と下げ止まり。
 オリーブ油は重量が99%、金額が102%。エキストラバージン(EV)は重量99%、金額102%、ピュアは重 が99%、金額102%。16年産のイタリア大幅減産の影響を受けて、スペインも含めて現地相場が高騰。大手二社の値上げが前下期以降に実勢化し、10〜12月から本格的に店頭価格が引き上がったことに加え、三割超えのシェアがある輸入物の価格も上昇したことが、引き続き重 ベースの前年割れにつながっている。また、前年のこの時期は、Jーオイルミルズが春先にテレビCMを積極展開した効果で、EVの売上げが103%と伸長していた。当期の重量前年割れについては、その反動減側面も考えられる。
 17年産のイタリアの生産回復で現地相場は昨年秋以降、軟化傾向にあり、価格 では現状、落ち着きを取り戻している。ただ、イタリアは今年、今冬の霜害の影響で再び大幅減産に陥るとの予想も出ており、来年以降の相場動向は予断を許さない。市場自体は、日清オイリオグループが鮮度のオイルシリーズを中心に、「かける」生食需要での訴求を強力に推進。Jーオイルもこの7月から新しいテレビCMを集中投下、今後のさらなる市場活性化が期待されている。
 ゴマ油は重量104%、金額101%と引き続き堅調な動き。原料相場が落ち着いていることに加え、生食利用が定着し、使用回数やメニューが増えていることなどがマーケットの拡大につながっているものと思われる。コメ油も伸長を続けている。今四半期も重量135%、金額130%と好調。この三年で、完全に市場に定着したと言っていい。
 サプリ的オイルでは、アマニ油が重量146%、金額131%と好調。えごま油も92%、85%と底打ち感が出ている。5月末にテレビの情報番組で取り上げられるなど、その後もたびたびメディアで話題となることが多かったことから、オリーブオイルを含め、アマニ油、えごま油は6月単月で見ると、前年同月からいずれ二ケタ増を記録している。
 結局、こうした高単価商品の売上げが伸びたことが、全体市場の金額規模を押し上げる結 となった。また、シカゴ大豆が急落するなど4〜6月全 に市況環境的には下げに向く状況だったが、各社その中で、比較的安定価格での販売に取り組んだことも、キャノーラ油の購入単価が若干ではあるが引き上がった要因と考えられる。
 


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