カ ネ カ
   乳製品事業への取り組みを紹介
   注目集めたフードフェスタ
 「パン好きの牛乳」と発酵バター
         
   カネカ(東京都港区・角倉護社長)は7〜8日の2日間、東京・有明の東京ビッグサイトでカネカ食品など同社グループ主催の展示会「カネカグループ フードフェスタ2018」を開催した。会場内では、今春からスタートした乳製品事業への取り組みについて紹介。「酪農家とともに魅力ある酪農業、持続可能な酪農を推進することを事業の理念とし、酪農経営をサポートしていく」というビジョンをアピールするとともに、その第一弾として販売を開始した「パン好きの牛乳」、この7月から新発売した発酵バター二種などを展示し、来場ユーザーらの大きな注目を集めた。
 フードフェスタは福岡を皮切りに東京、大阪、札幌の4会場で開催。「ココロを動かすモノづくり様々なソリューションでお客様の商品づくりに貢献します」ーーをテーマに、製パン・製菓市場のみならず「食」全体へ事業を拡大し、社会的課題や時代のニーズに対して、さまざまなソリューションを提供することで、豊かな「食」に貢献することを訴求している。
 同社は昨年4月、食品事業部を「Foods&Agris SolutionsVehicle」に改称し、食文化の発展と食の豊かさの創造に貢献する事業を目指して新たなスタートを切った。2年目となった今年、グループの将来ビジョンとして新たに掲げた「農畜産業への事業領域拡大」を具現化する第1歩として、乳製品事業に参入。酪農から乳製品(牛乳・バターなど)の生産販売、消費者の購入まで見据えた一貫した乳製品事業の新規展開に乗り出している。ポイントは単に乳製品を作るということ=原乳を調達してきて乳製品を作って売るという仕事ではなく、酪農業から一貫した事業、サプライチェーンを作ろうということ。原料の生乳を北海道の酪農家から調達することに加え、もう一つの注目点は、ベルギーの乳製品メーカーであるPur Natur社との技術提携をベースに、欧州の技術を持ち込み、北海道の生乳を使った今までにない、国内にはない品質を実現するということにある。その第一弾となった「パン好きの牛乳」を4月から発売を開始。この7月からは製菓・製パン向け業務用「カネカ発酵バター食塩不使用」、一般消費者向けとして「PUR NATURオーガニック発酵バター食塩不使用」を新発売した。
 会場入り口すぐに、乳製品事業の紹介ブースを設置。乳製品事業参入への熱い想い「パン・菓子市場のみならず『食』全体へ事業を拡大。食の原点である農畜産業へと事業領域を拡げ、社会的課題や時代のニーズに対して様々なソリューションを提供し、美味しさ・栄養・健康などの『食』の価値を高める提案を通じて、食品業界の皆様にパートナーとして選んで頂けるよう邁進していく」ーーをパネル展示などで強力にアピールした。
話題を呼んだ乳製品事業とパン好きの牛乳
 「パン好きの牛乳」(500㎖)は、北海道の良質な生乳にベルギーのPur Natur社の製法を用い、「コクがある味わいながら、すっきりとした後味」に仕上げている。パンをよりおいしくする、パンによく合う牛乳。会場内では積極的に試飲提供を行い、その独自のおいしさである「コクがあるのにスッキリ」をPRしたほか、同品を使用した「ご当地ソフトクリーム」の提案では、岡山県産清水白桃、熊本県産ブルーベリー、静岡県産きらぴ香いちごをトッピングしたソフトクリームを試食提供し、来場ユーザーの人気を集めていた。
 7月から新発売した業務用「カネカ発酵バター食塩不使用」(450g)は、本場ヨーロッパの伝統的な技術を導入、香りと味にこだわった国産発酵バター。1般消費者向けの「PUR NATURオーガニック発酵バター食塩不使用」(200g)は、ヨーロッパ有機認証取得の発酵バター。加えて、今後販売予定でヨーロッパ有機認証取得の砂糖不使用フルーツスプレッド「PUR NATUR有機フルーツスプレッド」も展示し、試食をまじえてPRした。
 各種乳製品に対する来場ユーザーらの反応は上々で、そのおいしさや品質に高い評価。同社では「新規参入であり、もちろん難しさはあるが、手応えは十分感じている」と強調する。「パン好きの牛乳」については、まさにパンが好きな消費者の間で大きな話題となっており、SNSでも拡散。順次、関東以西を中心に店頭化が進んでいるとし、今後は「関東にも製造拠点を設置し、東北から北海道に販路を拡大していきたい」と今後の展開について意欲を示している。また、一般消費者向けの「PUR NATURオーガニック発酵バター食塩不使用」については、まずはオーガニック専門店を皮切りに店頭化する見通しとしている。
 このほか、会場内ではユーザーが抱える課題への対応策を訴求。「コストを抑えたい」では、高騰が続く乳原料価格に対して、「カネカの素材は、美味しさと経済性の両立をお手伝いします」とし、乳風味強化マーガリン「コンセブールシリーズ」などを提案。「生産を効率化したい」では、時間や人手が限られる中、焼き込みができてバラエティも豊富なチーズフィリング「ラクノアシリーズ」、口溶けがよくなり、使いやすい500gタイプでリニューアルしたバタークリーム「ロアンゼ瀬戸内レモンNE」「ロアンゼベルギーチョコNE」のほか、冷凍生地作りをサポートする「カネカイーストシリーズ」をPRした。
 さらに、「品質を安定させたい」では、半生菓子の作り立てのしっとりさを長時間維持する「イニシャルシリーズ」、起泡性乳化油脂を使ってふわふわ生地にする「クレビスRA」、冷凍障害の抑制に力を発揮する不凍素材「カネカ不凍タンパク質K 」「カネカ不凍多糖EL1」などをアピールし、来場者の大きな注目を集めた。
 フードフェスタはこの後、8月22〜23日に大阪(大阪府大阪市中央区大手前1731、OMM)、9月26日に札幌(札幌市白石区流通センター4355、アクセスサッポロ)で開催。大阪は10時〜17時、札幌は9時半〜16時半。
 


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