豆種油斗缶
   8月全般も中心相場は横ばいに
  製油側価格維持で収益回復
 原料底打ち感で下期楽観できず
         
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、8月も大きな動きは見られず、中心相場は全般に横ばいで推移。とくにシカゴ大豆が急落した6月以降、ユーザーや流通側からの値下げ圧力が強まるも、斗缶をはじめ、バルク、家庭用とも製油側の踏ん張りが目立ち、一定の水準を維持しながら、上期を乗りきる方向が見えてきている。メーカー側の第1四半期決算は、回復基調を鮮明としているが、ミール高とともに油価の維持が寄与したことは間違いないところだ。シカゴ大豆の動きは依然として不透明ながら、底打ち感も出ており、高値圏で推移するカナダ菜種とともに、コスト環境は下期も予断を許さない。上期も残すところ1カ月余り、引き続き、油価の維持が求められている。
 製油各社の第1四半期決算は、全般に収益の回復が図られており、前期の減益から増益に転じている。ミールバリューの上昇による大豆粕、菜種粕価格の値上がりが追い風となったことは確かだが、業務用斗缶をはじめ、バルク、家庭用とも価格を一定の水準でキープし、値崩れしなかったことも収益改善につながったことは確かだ。とくに、米中貿易摩擦の激化を受け、シカゴ大豆が急落した6月以降、得意先からの値下げ圧力が強まる中も、何とか持ちこたえ、最低限の下げ幅で踏みとどまったことは、評価されていい。
 下期に向けても、油価の維持が最低条件ではあることは言うまでもない。原料動向、為替とも、一転してコストアップとなる可能性が出てきているため。シカゴ大豆は一時の8ドル前半から持ち直しており、期先は9ドル台を回復。豊作見通しが上値を抑えるも、米中貿易摩擦解消への動きもあり、底打ち感が漂っている。カナダ菜種は相変わらず500カナダドル台の高値で推移しており、菜種搾油の厳しさは継続したままだ。
 物流費や資材など、原料以外の周辺コストの環境は一段と厳しさを増しており、現状、油価を下げに導く材料は見当たらないというのも事実。下期に向けて、このまま収益回復を確かなものとするためにも、製油側では「今後も価格維持に努める」(同)方針だ。
 


  ADEKA