日加菜種予備協議の概要報告
  カナダ産の品質について
 高油分等で良好も酸価高く懸念
         
   今年1〜5月の日本への輸入菜種の品質について、日本植物油協会技術部会の佐藤部会長が次のとおり報告した。
 2017年の油分(44・67日加菜種予備協議%)は、2012年に記録した高値(44・72%)と非常に近い値となった。2018年の5カ月間(44・74%)は、それらよりも高い値。水分は、過去10年間の平均値は7・94%。2015年以降、8%以上で推移している。2017年は8・14%、2018年1月5月は8・03%。
 全窒素は、2017年(3・23%)で、過去10年平均((3・26%)よりも低くった。2018年(3・27%)は、10年間の平均値に近い値となっている。夾雑物について、2017年(1・82%)は、過去10年間の中で最も高い値。2018年の平均(1・71%)も、過去10年間の平均よりも若干高く推移した。
 クロロフィルは、2011年以降は低下の傾向にある。2017年の平均(11・5ppm)は、過去10年間で最も低い値。2018年(13・4ppm)も10年平均(16・7ppm)以下で推移。
 酸価は、2017年の平均(1・33)は、過去10年間の中で最も高い値で、逆に、2018年(0・90)は著しく低くなった。よう素価は、2017年(113・9)、2018年(113・8)は、10年間の平均値(113・9)とほぼ同値。
 我々にとって高油分、低クロロフィルは良い傾向である。一方で高水分、高酸価、高雑物の傾向に懸念がある。搾油・精製歩留と製造コストは、これらにより大きく影響を受ける。それらについてさらなる改善の余地はあるか。
〈加〉 一年を通しての作物の状況、天候の状況にかかわってきていて、これは私たちがコントロールできないところにあるものである。例えば水分に関しては、収穫の時に雨が降れば水分は高くなってしまう。この天候の状況については私たちとしてはどうしようもないことになる。また農家が収穫するときに霜が降りるか降りないかということにもかかってくる。それから去年2017年は酸価が非常に高くなった。これは冬の間に作物が置きっぱなしになり、春に収穫を行ったということで酸価が高くなったわけだ。だからこのような状況が起こらなければ、またそれほど酸価が高くなるということはないと思うけれども、これに関しても天候の問題だので、私たちがコントロールできることではない。そして油分とクロロフィルについても天候に左右されることだと思うけれども、ただどんな天候状況というのが油分を上げるかどうかというのは良く分からないので、それが答えられる人に答えて頂きたいと思う。
〈加〉 それから油分が高いというのも、これは環境とジェノタイプによる。種子が結実する時に気温がより低くより乾燥している天候状況であれば油分というのは高くなる。これは後のプレゼンテーションでもお話をするが、イノベーションというのが行われている。イノベーションのプラットホームというのは後ほどのプレゼンにてお話しする。ただ直観的に言うと品質改良によってストレートコンバインをしても実こぼれが少なくなるということが起こる。そうすると農場にカットされない状況で長くいることで太陽をより多く浴びることができるので、つまり油分が上がるということになる
〈加〉 夾雑物が高いことについてのコメントがある。これは収穫時により乾燥した状況であるとコンバインの中に、例えば折れた茎などが入り込んだりする。それが夾雑物が多くなるということにつながる
〈加〉 ストレートコンバインについてだが、カノーラの収穫をするシーズンというのがより長くなるオープンシーズンが長くなるということだと思うけれども、これによってクロロフィルが低下するということもあるのか。
〈加〉 それが正しい。全てのことが平等であればオープンシーズンが長ければ長いほどクロロフィルの量というのは少し低くなる。ただ霜が早く降りるとそれはストレートカットであれなんであれ、クロロフィルに悪影響が与えられる。
 


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