原 料 ゴ マ  
    搾油用相場7〜8月も高値圏に
  今後は西アフリカ作付焦点
 中国港湾在庫減少で買いも注視
         
   搾油用ミックスゴマ相場は7〜8月と、1,450〜1,600ドル(トン当りC&F)の高値レンジで推移。タンザニアの減産と収穫の遅れに加え、同国でのオークション制度(公設商品取引所)開始に伴う売り買いの停滞などを背景に7月に1,600ドル近くまで上昇した。ただ、8月は中国の買いが1服していることや「タンザニアのシーズンが終わり、落ち着きを取り戻した」(トレーダー筋)ことから、1,450〜1,500ドルまでやや軟化した。
 今後の注目点は西アフリカの状況。今のところ「悪い話しは聞いていない」とのことで、このまま作付け、収穫に問題が出なければ、相場の上値を抑える要因に。一方で中国の港湾在庫が減少している模様で、同国の買い次第では秋以降、再び上昇の可能性も指摘されている。
 タンザニアの動向をめぐって、6月以降の相場は基本的に上昇傾向。同国では今年から、ゴマも公設商品取引所で取り扱うことになり、いわゆるこのオークション制度の導入によって「農家も売りにくくなったし、輸出業者も買いにくくなった」(同)とされる。結 、オファー価格が出にくくなり、タイト感が生まれたという。また、生産 も前年の10万〜15万トンから8万トン程度に減少した模様。降雨によって一部で収穫が遅れたことも相場上昇を誘った。
 このほか、国際マーケットへの直接の影響は少ないというが、ミャンマーで洪水が発生し、播種したゴマが流されたと伝えられたことも、相場を押し上げる1因となったとしている。こうした強材料を背景に、搾油用ミックスゴマ相場は7月前半から後半にかけて一段高となり、1,550〜1,600ドルのレンジに値上がりした。
  一方で、8月に入るとタンザニアのゴマシーズンが終わったことに加え、中国の買いが一服していることから、相場は1,450〜1,500ドルのレンジにやや軟化を示した。中国は今年も好調な買い付けでスタートし、1〜3月までは37・8万トンの輸入量と過去最高のペースだった。ただ、4月以降の動向については、税関当局から輸入 のアップデートが途絶えており、不透明感が増している。こうした中、同国の港湾在庫は10万トン程度まで削減されているとの見方。4月末には21万トン台であったことからするとほぼ半減で、「この半年では最低の水準」(同)と見られる。このため、今後の中国の動きには要注意で、同国が今後買い付けに動けば、当然相場は上昇の
リスクをはらむことになる。
 今後の動向については、需要面ではその中国の動き次第の側面が強い
。一方で、供給面ではナイジェリアやブルキナファソなど西アフリカの作付動向がカギ。相場が一年前と比べ300〜400ドル上昇していることもあって、「農民の作付意欲はそれなりに旺盛で、現段階で作付けをめぐる悪い話しは聞いていない」(同)という。今後、中国の買いで相場は上がる可能性を秘めているが、一方で西アフリカで予想 り順調に作付けが行われ、それなりの生産量が確保できれば、上値は限定されるものと見られる。
 


  カナダ統計局