MPOB  
    マレー・パーム油需給
  8月の生産 162万トンで8%増に
 輸出減で在庫量249万トン、相場軟化 
         
   MPOB(マレーシア・パームオイル・ボード)は12日、2018年8月分のマレーシア・パーム油需給統計を発表した。
 当月の原油生産 は162万2,231トンとなり、前月と比べ7・9%増となった。前年同月(181万551トン)との比較では10・4%減。内訳は半島部が84万749トンで前月比6・3%増、東マレーシアが78万1,482トンで同9・7%増(サバ州が37万4,893トンで同4・9%増、サラワク州が40万6,589トンで同14・7%増)。
 在庫量は原油在庫が126万5,062トンで同3・3%増。内訳は半島部が59万1,506トンで同10・1%増、東マレーシアが67万3,556トンで同2・1%減(サバ州が40万8,810トンで同10・6%減、サラワク州が26万4,746トンで同14・9%増)。精製パーム油在庫は122万3,651トンで同23・6%増。半島部が70万6,983トンで同17・1%増、東マレーシアが51万6,668トンで同33・8%増(サバ州が30万2,370トンで同37・9%増、サラワク州が21万4,298トンで同28・5%増)。 この結果、トータル在庫 は248万8,713トンで同12・4%増となった。前年同月(194万1,717トン)との比較でも28・2%の大幅増。
 輸出量は109万9,583トンで前月比8・1%減、前年同月(148万8,211トン)との比較では26・1%減となった。
 事前予想は生産量が165・2万トン、輸出量 が123・3万トン、在庫 が241・3万トン。生産量がほぼ事前予想通りに前月を上回る一方、輸出需要が予想を下回ったことから、月末在庫 は予想を上回る水準に積み上がった
 当日の先物相場は、11月きりで休場前の7日と比べ29リンギ安の2,237リンギで引けた。一時、2,231リンギまで下げ、8月30日以来の安値をつけた。予想を上回る在庫増が相場を圧迫した。
 一方、9月前半の輸出需要は好調な動き。AmSpec社によると、9月1〜10日までのマレーシア・パーム油輸出 は50万6,212トンとなり、前月同期(29万8,610トン)と比べ69・5%増となった。マレーシア政府は9月から、パーム原油の輸出関税を再び撤廃し、輸出需要を促す策に出ていたが、この数字を見る限りにおいては、パーム原油の輸出が喚起されている可能性がある。
 潤沢な在庫は今後もパーム油相場の上値を抑えるものとみられるが、一方でこのまま輸出 が伸びれば、市場はより強気に反応する場合も考えられる。需給の緩みなど弱材料は出尽くし感もあるため、今後の相場については、現状から大きく下げることはなく、2,200リンギを底に上値を探る展開が予想される。
 


  ピエトロ