カネカが農研機構と共同研究で
  物細胞分子生物学会の
 18年度「技術賞」を受賞
 
         
   カネカ(東京都港区・角倉護社長)は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市・久間和生理事長、以下農研機構)との共同研究「茎頂メリステム(植物の生長点において細胞分裂を活発に行っている組織)をターゲットにした培養不要で汎用性の高い遺伝子改変技術の開発」で、日本植物細胞分子生物学会の2018年度「技術賞」を受賞した。
 同賞は、植物バイオテクノロジーを活用して実用化された、または実用化間近の研究成 に対して授与されるもので、8月27日に開催された「第36回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウム」(金沢)で同賞の授賞式と受賞講演が行われた。
 同賞の受賞対象である遺伝子改変技術は、植物の芽に遺伝子や酵素を直接導入する技術「iPB法」(in planta Particle Bombardmentの略。芽の生長点にある生殖細胞『花粉、胚珠等』に遺伝子導入する技術)にゲノム編集技術を組み合わせた革新的な品種改良技術。この技術を用いることで、従来の遺伝子導入技術では必須であり、時間を要していた組織培養が不要となり、育種プロセスを大幅に簡略化できる。
 今後は、適用作物の拡大(コムギの他、ダイズやトウモロコシ、ジャガイモなど)に加え、環境ストレス耐性など作物の機能向上(標的遺伝子の破壊に加え、塩基置換や配列挿入も含む様々な遺伝子改変により、有用な機能=高温、乾燥などの環境ストレス耐性、病害耐性、多収性などを付与すること)によって同技術の実用化を進めていく。
  同社では、「食の安心・安全、また、安定供給に繋がるソリューション提供を目指し、オープンイノベーションも活用しながら、機能性や多収性に優れた作物品種の技術開発を進めていく」としている。
受賞概要は次のとおり。
受賞名= 日本植物細胞分子生物学会技術賞
業績名= 茎頂メリステムをターゲットにした培養不要で汎用性の高い遺伝子改変技術の開発
受賞者= 今井亮三(農研機構)、濱田晴康、三木隆二、柳楽洋三、田岡直明(カネカ)
 


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