パーム油  
   マレー相場先週は強弱材料交錯
  8月末在庫249万トンに増加
 輸出需要9月好調、反発要因に
 
         
   マレーシアのパーム油相場は先週後半、潤沢な在庫 が地合いの弱さを映しだす一方、9月前半の輸出 が大幅に伸長したことは支援要因となり、強弱材料が交錯する中、狭いレンジでの値動きが続いている。
 12日発表の8月分の需給統計で、月末在庫 が249万トンまで積み上がったことから、当日の先物相場は続落。しかしなが、13日は輸出統計が強い内容だったことに好感し、反発に転じた。現地13日は11月きりで前日比6リンギ高の2,243リンギ。FOB価格はRBDパーム油で11〜12月積み572・50ドルで推移している。在庫増による需給の緩みは「確かに上値を抑制する要因ではあるが、すでに織り込み済みの材料とも言える。むしろ、10日までの輸出統計の内容に強く反応する格好も見えている。今後も輸出 が前月を上回って推移すれば、相場は上値は重いとはいえ、まだ、上昇する余地があるのではないか」(トレーダー筋)と指摘している。
 MPOB(マレーシア・パームオイル・ボード)が12日発表した8月分のマレーシア・パーム油需給統計によると、原油生産 は162万2,231トンとなり、前月と比べ7・9%増となった。前年同月(181万551トン)との比較では10・4%減。在庫 は原油在庫が126万5,062トンで同3・3%増、精製パーム油在庫が122万3,651トンで同23・6%増。この結 、トータル在庫 は248万8,713トンで同12・4%増となった。前年同月(194万1,717トン)との比較でも28・2%の大幅増。
 輸出量は109万9,583トンで前月比8・1%減、前年同月(148万8,211トン)との比較でも26・1%減となった。
 マレーシアの投資銀行CIMBによる事前予想は、生産 量が168万トン、輸出 が120万トン、在庫 が246万トン。輸出 が予想を下回ったことから、在庫 も若干、予想を上回る形となった。
 当日の先物相場は、この在庫増が弱材料となり、下げを誘ったものの、一方で、9月前半の輸出統計に好感し、翌13日は反発に転じた。SGSによると、9月1〜10日までのマレーシア・パーム油輸出 は41万5,275トンで、前月同期(28万7,501トン)と比べ44・4%増となった。主な国 内訳は中国が3万3,400トン(前月同期1万5,000トン)、EUが18万2007トン(3万8,808トン)、インドが3万5895トン(同5万3,200トン)、パキスタンがゼロ(同ゼロ)、米国がゼロ(同2万9,141トン)など。
 AmSpec社によると、50万6,212トンで同(29万8,610トン)比69・5%増。マレーシア政府は9月から、パーム原油の輸出関税を再び撤廃。輸出需要を喚起する政策だが、今のところ奏功している模様。今後も輸出統計の数字が注目されるところ。
 10〜11月と生産量がピークを迎える中、250万トン近くまで積み上がった在庫 は、絶えず相場の頭を抑えることは間違いない。一方で、先物相場は7月後半から8月前半にかけての2,200リンギ割れで底を打った感が強く、在庫増は織り込み済みの要因として、強材料を探す展開も予想される。このまま輸出 が伸びれば、上値は限定されるものの、2,300〜2,400リンギまでは上昇する余地はありそうだ。
 


  不二製油(まめプラス)