豆種油斗缶  
   9月全 も中心相場は横ばいに
   大豆下落も製油側踏ん張る
 ミール安などで下期楽観できず
 
         
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、9月も中心相場は全 に横ばいで推移。米中貿易摩擦の激化でシカゴ大豆が軟調に動く中、ユーザーや流 側からの値下げ圧力が強まる中も、大豆油単体では下落局 も散見されるが、斗缶 をはじめ、バルク、家庭用とも製油側の価格維持の姿勢は大きく崩れず、何とか踏ん張っているというのが現状だ。メーカー側の第1四半期決算は回復基調が鮮明となり、第2四半期もその流れのまま乗りきれそう。ミール高とともに油価の維持が寄与したことは間違いないところだ。一方で、そのミールは10〜12月渡しが値下がりし、また、一時と比べ軟化したとは言え、高値圏にあるカナダ菜種とともに、コスト環境は下期も予断を許さない。今期、計画 りの収益達成のためには、引き続き油価の維持が求められている。
 米中貿易摩擦の激化で、シカゴ大豆相場は現状、11月きりで8ドル台前半に 置。6月初旬まで10ドル台であったことからすると、大幅な下落となったことは事実。一方で、カナダ菜種は11月きりが500カナダドルを割り込んでいるとはいうものの、大豆ほどは下がらず、高止まりしているのが現実だ。
 大豆急落のインパクトが大きく、当然ながらユーザーや流 からの値下げ要請は強くなる一方だが、油価全 に渡って製油各社の価格維持の姿勢は強く、業務用、加工用、家庭用いずれについても、値下げ幅は最小限にとどまっている。とくに、業務用斗缶は「昨年来の値上げが十分ではなかった」(製油筋)という側 もあり、局地戦での安値は散見されるものの、ここまで大きく値崩れするような状況には陥っていない。
  第2四半期はこのまま乗りきれそう。一方で、下期については大豆ミールが値下がりする中、菜種はカナダの先物定期が依然として高値圏で推移しており、「採算は引き続き厳しい」(同)と強調している。また、物流費や資材など、原料以外の周辺コストの改善も期待できない。大豆油への下げ圧力は増しそうだが、斗缶全般 については「現状の価格水準を維持する」(同)方針を示している。
8月JAS格付前年比0.2%減
業務用は3万3802トンで3.1%増に

 日本油脂検査協会は20日、今年8月分の食用植物油JAS格付実績を発表した。
 それによると、合計で10万4,965トンとなり、前年同月と比べ0・2%減となった。用途 では、家庭用が2万1,860トンで同6・0%減、業務用は3万3,802トンで同3・1%増、加工用は4万9,303トンで同0・4%増。
 この結果 、今期4〜8月累計の格付実績は、家庭用が11万9,025トンで前年同期比4・8%減、業務用が17万4,430トンで同4・8%増、加工用が26万1,859トンで同0・7%増。トータルでは55万5,314トンで同0・7%増で推移している。
 


  不二製油グループ本社