パーム油  
   マレー相場先週の安値反発  
  原油上昇と輸出増が支援
 米大豆安と在庫潤沢で基調弱い
 
         
   マレーシアのパーム油相場は今週、原油高を材料に先週の安値からは反発。輸出需要が今月、好調な数字を記録していることも下支え要因となっている。現地26日の先物市場は12月きりで前日比9リンギ高の2,190リンギ。20日につけた直近最安値の2143リンギからは値上がりしているものの、依然として2,200リンギ割れという3年ぶりの安値圏に沈んだままだ。
 外部要因では米中貿易摩擦の激化を受けたシカゴ大豆安、ファンダメンタルズでは250万トン近くまで積み上がった月末在庫の潤沢さが相場を圧迫している。輸出は伸長するも、マレーシアの生産は10~11月にピークを迎え、在庫が大幅に減少することはなかなか想定できない。米大豆が8ドル台に位置する間は、当面、上値は極めて限定的との見方が大勢となっている。
 先物相場は先週、収束の見通しが立たない米中貿易摩擦を受けたシカゴ大豆安に追随し、18日に約三週間ぶりに2,200リンギを割り込んだ。20日には2,143リンギまで値を下げ、再び3年ぶりの安値をつけるに至った。7月後半から8月初旬にかけて2,200リンギ割れとなった後は、底打ち感も漂った先物市場だが、米大豆安には抗せず、250万トン近い在庫を抱える中、地合いの弱さが改めて浮き彫りとなる格好となった。
 9月に入って、マレーシア政府がパーム原油輸出関税を撤廃したことから、輸出需要は回復。ここまで前月同期を上回って推移していることが相場の上昇を誘うとの見方もあったが、「下支え要因とはなっているが、増産のピークを控える中、大きく相場を持ち上げるほどの材料とはなっていない」(トレーダー筋)としている。
 その輸出需要だが、SGSによると、9月1~25日までのマレーシア・パーム油輸出量は135万9,870トンで、前月同期(78万6947トン)と比べ72・8%増となった。主な国別内訳は中国が12万300トン(前月同期10万7975トン)、EUが31万8261トン(14万5129トン)、インドが18万2305トン(同11万3,700トン)、パキスタンが2万500トン(同ゼロ)、米国が3万9,000トン(同5万4,436トン)。
AmSpec社によると、132万6,748トンで同(82万1,485トン)比61・5%増。,
 今週の相場は、さすがに下げ過ぎ感が台頭する中、23日に行われた主要産油国会合でイランの輸出減少分を補うための原油増産を見送ると発表されたことが原油の上昇につながり、パーム油相場にも波及。26日の先物相場は12月きりで一時、2,199リンギまで値を上げた。一方で、大豆安、在庫増といった内外の弱材料は続いており、上値を抑える要因となっている。
 輸出は大幅に増えているが、生産も順調。SPPOMAが発表した9月1~20日のマレー半島南部の生産量は前月同期比15%増となっている。月末在庫はこのため、引き続き高水準を維持すると見られており、相場は当面、弱基調が続きそうだ。
 


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